思ったことを書くだけ

読んだ本の紹介、自転車練習、ドキュメンタリー視聴、映画、美術関連、時事問題・・・気になったことをメモとしてまとめていきます。

吉原 祥子『人口減少時代の土地問題 - 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ 』 

人口減少時代の土地問題 - 「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ

【内容】
持ち主の居所や生死が判明しない土地の「所有者不明化」。この問題が農村から都市に広がっている。空き家、耕作放棄地問題の本質であり、人口増前提だった日本の土地制度の矛盾の露呈だ。過疎化、面倒な手続き、地価の下落による相続放棄、国・自治体の受け取り拒否などで急増している。本書はその実情から、相続・登記など問題の根源、行政の解決断念の実態までを描く。

【メモ&雑感】

毎度の習慣である中公新書の新刊漁りで面白そうだと思って手にした本。

簡単にまとめてしまえば-多少の誤りがあるかもしれない-、土地所有者がわからなくなってしまう最大の原因は「相続登記は義務ではなく任意である-P9-」ことなのだろう。登記した人が亡くなっても相続人がそれに伴い登記簿の変更をしなくても良いということだ。その結果、2代、3代・・・と経つに連れ、相続人は増えても土地から離れて暮らす人も増えてくるし、どこの土地のことかもわからない人も出てくる。結果として、その土地を利用しようとした人が現れた場合、ネズミ算的に増えた相続人を探し出して許可をもらうという膨大な手間がかかると言った問題が生じる。

さらに、相続人が必要に迫られて登記変更をしようとすると、他の相続人を探し出すという手間、さらに、登記変更のためにかなりの高額な諸経費が発生する。であれば、必要に迫られない中で費用対効果を考えれば誰もが躊躇してしまう。そんな法制度の中、「・・・日本では任意の登記情報が実質的に土地所有についての主要な情報源となっている。これが「所有者不明化」が広がる根本原因である。土地を国土というレベルで見たとき、政策の基盤となる情報が、個人の任意の上に成り立っているのは、やはり大きな課題だろう。-P141-」

ほんとその通り。

さらに厄介なのは普段の国民の個人個人の生活においては問題として自分の生活を脅かす存在にならないことだ。その結果として、放置されてしまう問題となる。そして、災害など大規模に私有地を回収し整備しようとすると重い負担となって現れてくる。実際、東日本大震災ではこの問題により工程が遅れたりもしているらしい。

また、土地利用に関して所有者優先の原則があるらしい。これは「先進諸外国では類を見ないものだ。-P126-」

ほんと、ずっこける。

・・・土地が個人の財産であるとともに公共性の高い存在であることを、普段から一人ひとりが学び、次の世代にどう継承していくかを考えることが大切である-P175-

ここから(教育から)始めなくてはならないということか。。

素人感覚では「いざとなれば、ざっ、ブルトーザーで。。。」と思ってしまうのだが。。。
スポンサーサイト

category: 書評

thread: 最近読んだ本  -  janre: 本・雑誌

TB: 0    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://izuminekonyan.blog129.fc2.com/tb.php/1264-61051f89
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード