思ったことを書くだけ

読んだ本の紹介、自転車練習、ドキュメンタリー視聴、映画、美術関連、時事問題・・・気になったことをメモとしてまとめていきます。

下園壮太『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』 

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術

 自衛隊の心理幹部によるメンタルケアの本。日本社会では残念ながら意識されてない(というか、心のマネージメントについて現場では意識されてない?)ことがたくさん書かれてる本という印象。今後もときどき本書を開いて確認したいことがいろいろ書いている。

印象に残った話をメモ。

 組織には必ずムリ、ムダが生じる。マラソンを考えるとわかりやすい。最初は一斉にスタートとするものの集団は次第に引き延ばされていく。集団からこぼれていく人もいる。仕事においてもそうだ。ここでリーダーがやるべきことは何か?チームからこぼれ落ちそうな人の尻をたたくことではなく集団を如何にコンパクトにまとめて進めることができるかである。組織ではムリ、ムダは必ず生じるものである。チンギスハーンは指揮官を「人並みな体力」の人物を選んだそうである。仕事に従事する人はそれぞれの事情をもちスキルもまちまち。先頭に合わせて物事を進めると必ず落後者が現れる。

 ムリをしがちな人の話(自分のことを言われているよう)としてこんな話をあげている。心の強さには「子供の心の強さ」と「大人の心の強さ」の2種類あるという。子供の心の強さとは「我慢」「諦めない」「全部やる」「一人でやる」と言ったこと指す。目指す山(目標)に向かって折れずにやりきるいったところだろうか?確かに大切ではあるれど、大人になると様々な制約があったり、理不尽な目にあったりと努力しても報われないことが多い。つまり自分次第でなんとか達成できるような単純なものではない中で折れずになんとかやっていく(落とし所を見つける)のが「大人の心の強さ」だ。大目標に向かって目標を細かく刻みそれを完璧にこなせば大目標を達成できるとする「にんじんぶらさげ」戦法は一見良さげ見えるもののムリが重なり最後にはオーバーヒートしてしまう。このようなことになりがちな人は「子供の心の強さ」が強い人だと言う。結果的にムリをして長期的にはムラが生じ収支としてはマイナスである。

 では息切れせずにあっていくにはどうすれば良いか?7~3のバランス目標法である。ただし誤解してはいけない。70点で合格、80点、90点は尚善しとするのではない。70点を合格とする方法である。こうすることで三日坊主をふせぐことができる。持久系のトレーニングで言うインターバルは続かないからアベレージで進めとい言ったところだろうか?これでムリとムラを防ぐことができる。

 一番おそろしいのは負荷をかけすぎて切れるときである。こうなると回復が大変である。

 著者によると行軍訓練等でグチをいいながらグダグダと進む者と寡黙に黙々と進む者では一見すると後者の方が我慢強く優秀な人物と思ってしまいそうであるが、最後までやり遂げるのは前者だったりするらしい。

心身の負荷を分散してためずにやる術をもつものが最後は残るといったところか?


 心のマネージメントについての重要性が低い日本の組織社会でこの本に上げられた内容が一般化されたら過労死などの悲惨な状況は防げると思う。月○時間はOKで△時間はNGといった議論があるがほんと的外れだと思う。


※5/28 読了


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